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万博TIMES Vol.24(9月17日(水曜日)配信)

2025年4月9日

ページ番号:661675

グリーン万博

 今年は相当暑い。統計上でもこの夏は相当暑かったとメディアも報じている。私は20年にわたって万博参観を続けているが、正直今回の万博はカタール・ドーハ園芸博に次ぐ暑さで(カタールは砂漠の国なので当たり前と言われればそれまでだが)、正直立ち向かえるか心配な日々が続いてきた。

 この暑さ、年々増してきてはいないだろうか。 そこで皆さんに問いたい。どうしてこんなに暑いのかと。根本的な理由について考えたことはあるだろうか。

 もちろんこれは人間の仕業。統計を見ても、人間の生活が便利になればなるほど地球の平均気温は上昇。快適な暮らしと引き換えに地球温暖化は進んでいる。かといって前の暮らしに戻ることは相当難しい。人間は都合のよい生き物である。

 そんな中、莫大なお金を使って二酸化炭素を回収しようという取組が行われている。過日、私もその取組の一端を見に、会場外にあるRITE(*公益財団法人 地球環境産業技術研究機構)に出かけることができた(5月に予約してようやく8月の見学。担当者の話によれば閉幕まで予約がいっぱいで参観は難しいと聞くが、こういう取組があることを皆さんには知っていただきたい)。

 長い年月をかけて二酸化炭素を取り込んだ植物由来の化石燃料。これを燃やすことで大気中を漂う二酸化炭素を瞬時に回収し、地中に埋めようという研究が進んでいる。これは相当すごいと思うし、どんどんと二酸化炭素を回収して安心できる地球にしてほしい(といってもコストがすごいと聞いた)。

 今回の万博では、皆さん楽しいことばかりに目が行き過ぎているように感じてならない。メディアの方もこういう素敵な施設や取組をもっともっと報道し、皆さんの気持ちを喚起するようにしていただきたい。愛・地球博の時は連日このようなことが報道され、問題意識は相当芽生え、皆さんが世界各地に持ち帰り、できることを実践した。エコバックの持参、脱プラスチック、3Rなどしっかりと生活に根付いた気がする。

 技術は進歩し、よりよい生活ができる環境は整ったが、根本的な問題は目に見えて解決しているとは思えない。あと一か月。どうしたらこの地球を長く安全に安心に暮らしていくことができる場所にできるかを考えていただきたい。会場にはたくさんのヒントがある。自分自身の目で確かめ、調べて、できることを少しずつでもいいので生活の中に取り込んでいただきたい。

*RITE(公益財団法人 地球環境産業技術研究機構) 地球環境問題として革新的な環境技術の開発、二酸化炭素(CO2)吸収源の拡大を国際的に推進する中核的研究機関として1990年7月に設立された。本部は京都府木津川市にある。

グリーン万博(博覧会協会のサイトより)

https://www.expo2025.or.jp/future-index/green/別ウィンドウで開く


RITE(公益財団法人 地球環境産業技術研究機構)での見学写真

RITE(公益財団法人 地球環境産業技術研究機構)見学の写真

これから万博会場に出かける方へ

 9月に入って万博会場に行かれた方はご存じのように、多くの人が入場され、以前と違う状況に激変した。毎日通う私でさえ、ついに閉幕前の混雑になったな、少し早いなと思う。2005年の愛・地球博の時は閉幕直前が相当の混雑だったが、今回は会期を1か月残してこの状況だから過熱ぶりがうかがえる。私の勝手な予想として目標の2,800万人(現在2,000万人を超えたあたり)は最終的にはクリアされるのではないかと思う。最近の入場者の増え方を見ると、目標に近づくように入場させているのではないかとさえ思うほどの人気ぶりである。

 開幕当初から毎日通っている私が見た万博会場の現状は次の通り(私の個人的な見解)。(9月12日現在)

・来場日時予約はいっぱいで満足いく日時は取れない。大人数で取ることは相当困難。

・来場者は11時過ぎから少しずつ増加し、12時を過ぎると人がどっと押し寄せる。

・リング下の椅子は争奪戦の末、あっという間に埋め尽くされる。

・トイレも給水所も相当の人数が並ぶ。

・どのパビリオンもほとんど予約は取れないし、相当並ぶ。パビリオンを選ぶことは困難。

・コモンズも昼以降は入場待ち。

・あふれた人は行き場を失い、リングの上へ。 

 ここまでネガティブな話となってしまったが、それでも多くの皆さんに最後1か月会場におこしいただきたいし、まだ入場券を消化されていない方はなんとしても足を運んでいただきたい。

 そこで提案。会場に来る皆さんのよい思い出とするために、万博に行く目的を決めよう。

 会場へ行くだけでいいのか、パビリオンを見たいのか、各ゲート近くのミャクミャク像の前で家族写真が撮りたいのかなど、目的をはっきりさせよう。そうでなければ相当苦労して入場しても、ぶらぶら歩くだけで会場に行ったという事実しか残らない。ここまでの人気ぶりであるから、やはりある程度の覚悟を持って行く必要はある。

 お目当てのパビリオンに行きたいのならあきらめず、時間がかかっても並ぼう。行かなかったというのでは悔いが残る(入館しなければ、感想を述べることもできない)。

 元を取るということを考えるのはやめよう。入場待ちで多くの人は「もう無理」となるから、6時間会場にいるぞ、と計画するのではなく、3時間ぐらい楽しんだら満足というぐらいのゆるい計画にしよう。無理をすると、時には体調を崩し、人酔いをし、怪我もしてしまう。

 自由入館のパビリオンを狙おう(どんどん入場させてくれるパビリオンを事前にネットで調べておきたい)。休憩が必要な方はレジャーシートや簡易椅子を持参しよう。給水も自販機に並ぶので持ち込むことを考えよう(凍らせていらっしゃる方もけっこういる。ただし入場ゲートでの検査に時間がかかる)。

 最後に、参考になればと思い書くが、障がいを持たれた方やお子さん連れの来場者はけっこう苦労されている。車椅子やベビーカーを借りるのにも相当並ばれており、車椅子を初めて使われる方は操作に戸惑われ、不慣れな運転で怪我をしたり、初めて押して筋肉痛で動けなかったりされている。車椅子やベビーカーを使用するならやはりリングの下を移動いただきたい。パビリオン内の狭い通路を通れなくなる事態も多数見受けられる。

 残り1か月。事前に会場の状況を調べ、入念に準備して出かけていただきたい。

※旅行会社のサイトでも来場日時予約を済ませた入場券の販売もしている(ざっと見たが午前の入場は相当厳しいが)し、交通費を含むツアーは高いと感じるが、確実に行くことができる安心感もあって便利かもしれない。

リングの下の写真

リング下も満員になっている

万博サイト日時予約

来場日時予約サイトはこの状態

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