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万博TIMES Vol.18 (8月6日(水曜日)配信)

2025年4月9日

ページ番号:658677

「・」でつながれた国名

 私たちには親から最初にプレゼントされた「名前」がある。昔、私の名前について親に聞いたことがあるが、なるほどこんな願いが託されていたのだとうれしくなった。

 世界にも様々な国名があり、その由来を調べることは非常におもしろい。コモンズに行くと、聞くことが初めての国と出会い、そこにある展示物や、もしない場合は自分自身で調べてこうやって名前が付いたのだと楽しく学ばせていただいている。

 先日出かけたサントメ・プリンシペのパビリオンブースではこの国が2つの島からなることを初めて知った。大きな灯台のような記念碑は形から赤道が通っているなと感覚的に分かったのだが、地図を見て、国名の由来がすぐに理解できた。

 世界には「・」でつながれた国名がある。「トリニダード・トバコ」「セントクリストファー・ネイビス」「アンティグア・バーブーダ」など。これらを確認するとやはり2つの島。どちらの島も名前も大事にされなければいけないということでこういうふうに名前が併記されているのか・・・。

 そういえば、平成の大合併の時、たくさんの市町村が合併し、新しい市が誕生した。大きな市に吸収合併されれば、大きな市の名前がそのまま残り、対等合併だと2つの名前のどちらかを使うというのではけんかになるということで、新しい名前が付けられた(漢字表記をわざわざ平仮名にして工夫したところもあったと思う)。

 それぞれの名前を併記することでバランスを取ったり、尊重しあったりしているのだろう。

 最後に2つに島の名前はどちらを先に書くのか確認したいと思い地図を開いてみた。私の予想通り面積の大きい島の方が先。これには妙に納得した。 

※ちなみに日本語表記の「・」は英語表記ではand

サントメ・プリンシペパビリオンの写真

サントメ・プリンシペのパビリオン

赤道の記念碑の写真

赤道の記念碑

突然のお別れ

 万博会場で働くスタッフの方は1万人以上おみえになる(博覧会協会発表のAD証使用人数を根拠として)。この数字の中にパビリオンスタッフの皆さんが入っていると誰もが気付くのだが、パビリオンの奥で事務を執る方や監視カメラの映像を見ている方、パビリオンで使用するディバイスの手入れや掃除をする方、館長や政府の偉い方の秘書などがおみえになることはあまり知られていない。入場ゲートのセキュリティーの方や会場内のごみを処理する方もいわれてみると、あっ、そうだなとわかってくるが、このスタッフ方の数は相当おみえになる。

 さて、私はたくさんのスタッフの方との出会いをいただき、万博会場の内外で交流を続けてきたが、残念ながら会期途中で去る方がおみえになる。

 多くのパビリオンのスタッフは契約で働いているので、会期前の建設から会期後のパビリオン撤去までの1年間や会期中の6か月間のみ、そして会期半分の3か月で交代される方などの雇用形態があると聞く。

 7月は会期の半分を過ぎた時期なので、初めて見るスタッフの方にお気づきの方も多いのではないか。

 私がよく出かける中国館は、学生スタッフが3か月の契約で働いておみえだとのことなので相当な数が入れ替わった。やはり開幕以来お世話になってきた方々が去られると本当に悲しく、涙が出るが、これは決められたことなので致し方ない。

 先日今まで仲良くしてきたマレーシア館の女性がパビリオンを去られた。東ゲートに近いマレーシア館には事あるごとに立ち寄り、いろいろと話したり、情報交換をしたりと本当に楽しかった。

 しばらく私自身が忙しすぎて、2週間ほどここに立ち寄ることができなかったが、偶然立ち寄った日に、彼女から突然のお別れを言い渡された。

 いつ本国に帰るのかと聞くと、「今日」だと言う。驚いた。あまりに突然の別れで言葉を失ったし、彼女に手渡したかったものの用意もない。その日私はナショナルデーに呼ばれ、長時間一緒にいることはできなかったが、最後の時間を楽しみ、お別れをした。逆に言うと、その日に立ち寄ってよかったなとつくづく思う。

 会期は残り3か月を切った。突然のお別れがないように、閉幕までいらっしゃるのかをしっかりと確認しておきたいと思うし、閉幕の日が相当つらいだろうなと今から心底思う。


マレーシア館のZaieさんとお別れの日に

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